化学療法について

化学療法室について

化学療法室は、
抗がん剤治療・ホルモン注射・臨床試験(治験)を受ける患者さんが、安全・安楽に治療を受けられ、少しでも、ほっ・・・と過ごせる環境作りを目指しています。

日常生活に支障をきたしている副作用などを、患者さんから拾い上げ、スムーズに治療を受けられるようにスタッフ一同取り組んでいきます。

手術前、後、進行、再発治療と様々な時期の乳がん患者さんが、ここで治療をしています。

外来で化学療法を受けられる方へ

これから外来で化学療法を受けられる方に、当日の治療の流れと注意事項についてご説明致します。

治療開始まで

  • 受付で問診票をお渡しします。前回の治療後の様子と当日のお体の具合についてご記入ください。
  • 院内着に着替えていただき、中待合室でお待ちください。診察後、お名前を呼びますので化学療法室にお入りください。
  • リクライニングチェアは6つありますので、看護師が案内した席でお休みください。
    リモコンで頭や足元の高さを調整できますので、楽な姿勢で治療をお受けください。
  • トイレは化学療法室入口すぐ横にもあります。治療前にトイレは済ませておいてください。
  • 点滴の針を入れて採血し、白血球数など確認します。(初回の方は治療前に血液検査は行いません。2回目以降は治療前に毎回血液検査を行います)
  • 検査の結果がでて点滴薬ができあがるまで、生理食塩水をゆっくり点滴している状態でお待ちいただきます。

治療開始から

  • 予定通り治療が行えるなら点滴薬が化学療法室に届き、点滴を開始します。
    (白血球が少ないなどの理由で治療が行えないときは、針を抜いて点滴を後日に延期します。)
  • 点滴中、問診票にそって薬剤師・看護師がお話を伺います。
  • 気分がすぐれなかったり、何か分からない事や御用のある方は、遠慮なく看護師に声をお掛けください。
  • 気分のすぐれない方も見えますので、匂いの強い飲食や香りの強い香水はお控えください。

点滴中に気をつけて頂きたいこと

  • 抗がん剤が血管の外に漏れると、点滴部位が赤くなる・腫れる・痛む・炎症を起こすなどの症状が現れます。重症の場合、皮膚に潰瘍が生じてしまうこともありますので、点滴部位に異常を感じたときは速やかに看護師へお知らせください。
  • また、抗がん剤が血管の外に漏れることを予防するために、看護師が時々血管の状態を観察させて頂きます。お休みのところ声を掛けさせて頂くこともありますが、安全に治療を行うためにご協力ください。
  • また、トイレへ行かれる時も、腕を動かす事によって点滴の針の位置がずれたり、点滴の速度が変わる場合がありますので、動かれる際は必ず看護師に声をお掛けください。

点滴が終わったら

  • 点滴の針を抜いた後、血管および皮膚の刺した部分を2本の指でしっかりと圧迫するようにしましょう。2~3分間しっかりと圧迫してください。止血が不十分のままでは再び出血することがあります。
  • 脈拍・血圧測定と体調確認を行い、問題なければ帰宅となります。着替えを済ませ、受付へお寄りください。
  • 帰宅後、何か異常に感じる事、心配な事がありましたらいつでもご連絡ください。常に看護師が院内に待機しております。

閉鎖式接続器具(CSTD)を使⽤して安全に投与しております。

抗がん剤には制がん作⽤がある反⾯、細胞毒性・変異原⽣・発がん性を有するものも多く取扱者への薬剤曝露による健康上の危険性を⽰す報告もあります。乳がん治療でもこれらの抗がん剤を使った化学療法が⾏われます。そして、抗がん剤の調製・投与準備作業・投与中など化学療法実施中には抗がん剤が曝露される危険性が多くあります。

この抗がん剤曝露のリスクを低減させるために完全閉鎖式調製・投与システムの使⽤が推奨され普及してきています。このシステムを使⽤することで、危険薬剤の取扱を開放のない閉鎖状態でおこなうことができるようになり、化学療法時の抗がん剤曝露によるリスクが格段に減少されます。

CSTDとは

外部からの異物の混⼊及び内部からの薬剤の漏出を防ぎ、バイアル内外の差圧を調節することのできる器具

当クリニックでは

この完全閉鎖システムをいち早く導⼊し、抗がん剤曝露によるクリニック内の環境汚染防⽌に努めています。私たちは、乳がん治療を受けられる患者様だけでなく、そのご家族の健康にも配慮した⽅法で治療を進めていきたいと考えています。

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