マンモグラフィの石灰化とは?

マンモグラフィ所見の石灰化とはカルシウムの沈着のことを意味します。石灰化は乳腺症や線維腺腫などの良性疾患でも認められます。しかし一部の石灰化は乳がんによるものです。このため石灰化の形状や分布などから乳がんの疑われる石灰化は精密検査の対象となります。

すべての石灰化が乳がんとは限らない

よく見る良性石灰化①

よく見る良性石灰化の画像
粗大でポップコーンのように見える

よく見る良性石灰化②


中心が透けて見える(中心透亮性)

よく見る良性石灰化③


嚢胞の底に沈殿したカルシウム(石灰乳)

石灰乳石灰化

嚢胞内に沈殿したカルシウムによる石灰化像で、横からはくっきりと三日月状、線状に、上からみるとぼやけた円状に描かれる特徴からティカップサインと呼ばれる。

乳管・小葉内石灰化の生成機序

良悪性の鑑別が必要な石灰化

良性石灰化が悪性に変わるということはありませんが、初期の悪性石灰化は良性石灰化と区別がつかないことはあります。そのため、マンモグラフィによる経過観察が必要となります。
また、当院では悪性の可能性が高い場合にはステレオガイド下マンモトーム生検を行っています。

良悪性の鑑別が必要な石灰化 例①


淡く微細な石灰化

良悪性の鑑別が必要な石灰化 例②


石灰化の形状・分布・密度により評価

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